- ホーム >
- 歯を失ってしまったら~ブリッジ・入れ歯・インプラント~
~ブリッジ・入れ歯・インプラント~
虫歯や歯周病などで歯を失った場合、その代わりになる歯を補って機能を回復する治療法として、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」があります。
歯を抜けたままにするとどうなるの?
-
1. 歯並びや咬み合わせが悪くなる
- 歯は隣り合う歯と咬み合わせる歯の力のバランスによって維持されています。したがって歯が抜けたままになると、空いているスペースに向かって残っている歯が動き出し歯並びを乱します。さらに歯が横向きに倒れたり上に伸びたりすると、咬み合わせも悪くなってしまいます。
-
2. 咬む力が弱くなる
- 例えば右側の歯を1本失ってしまうと、右側はこれまでよりも咬む力が弱くなってしまいます。そうすると無意識ながら咬みやすい左側を使う頻度が多くなり、やがて左の歯に大きな負担がかかるようになってしまいます。またよく咬めないまま飲み込めば胃腸にも負担をかけてしまうほか、食べやすい物ばかり好むようになると栄養バランスも悪くなります。
-
3. 発音がしにくくなる
- 歯を複数本失った状態では、会話の際に息が漏れて発音がしにくくなります。そのため自分はきちんと発音しているつもりでも、聞き手に伝わりにくくなることがあります。
-
4. 見た目が悪くなる
- 周囲の人の目につきやすい前方の歯を失うと、その空隙が大きく目立ちます。その空隙がどこかだらしがなく、みすぼらしい印象を周囲の人に与えてしまいます。
-
5. 体全体にゆがみが出てくる
- 奥歯の場合は、抜けた部分に向かって歯が傾いたり、かみ合う歯が伸びてきたりします。 また、片側咬みの原因にもなり、それが元で体の歪みが起こり、頭痛や肩こりなどが起こったりすることがあります。
ブリッジ・入れ歯・インプラントの違い
ブリッジ
ブリッジは歯を失った部分の両側に残っている歯を削り、その土台の歯に橋渡しするように被せ物を入れて歯を補います。
ブリッジには保険が適用できますが、奥歯のブリッジでは金属、前歯のブリッジではプラスチックと金属が用いられます。より審美性を重視したい場合は、材質にセラミックを使用したブリッジを作製することも可能です(ただし保険適用外)。
-
メリット
- 歯に固定するので、取り外しの必要がない
- 違和感が少なく、これまでと同じように食事や会話が楽しめる
- 保険を適用すれば、コストを安く抑えられる
- 治療期間が短い(インプラントと比べ)
- 外科手術の必要がない
-
デメリット
- 健康な歯を削る必要がある
- 咬み合わせや維持力を残っている歯に依存するため、負担が大きい
- 歯を多数本失ったケースでは適用できない
- ブリッジのすき間に食べカスが詰まりやすい
入れ歯
入れ歯は歯を失った部分を歯ぐきと同じピンク色のプラスチックで覆い、その上に人工歯を並べて補うもので、部分入れ歯と総入れ歯の2種類あります。
部分入れ歯は歯を1本失ったケースから複数本失ったケースまで対応でき、残っている歯に「クラスプ」という金具をかけて、入れ歯を維持していきます。総入れ歯は歯をすべて失ったケースで用いられ、顎全体をプラスチックで覆い、粘膜との吸着で入れ歯を維持していきます。
保険適用の入れ歯はプラスチックと金属(クラスプ部位)が使用されます。ただプラスチックは強度を持たせるためにある程度の厚みが必要なため、装着時の違和感が強くなります。そのため使用感がより良好な入れ歯をご希望される方には、自費で作製する入れ歯をおすすめする場合もあります。
-
メリット
- 短い治療期間で機能を回復できる
- 保険を適用すれば、コストを安く抑えられる
- 歯を削る必要がほとんどない
- 歯を多く失ったケースにも適用できる
- 外科手術の必要がない
-
デメリット
- 違和感が強く、食事や会話がしづらい
- 咬む力が弱いため、食品によっては咬みにくくなる
- お口の形態の変化に応じてメンテナンスもしくは作り変える必要がある
- 見栄えがあまりよくない
- 自分の口に合うまで時間がかかる
インプラント
インプラントは歯を失った部位の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せて歯を補っていきます。構造が天然歯に近いため、咬み心地や見た目の回復に優れています。
-
メリット
- 健康な歯を削る必要がない
- 維持力を他の歯に依存しないため、残っている歯に負担がかからない
- 咬む力に優れるため、これまでと同じように食事ができる
- 見た目がきれい
-
デメリット
- 保険が適用できない
- 外科手術が必要になる
- 他の治療法よりも治療期間が長くなる
- お口の状態や健康状態によっては適用できないこともある
- メンテナンスを定期的に行う必要がある
皆様のお口の状態やご要望に合わせて治療をご提案していきます
当院の院長はインプラントに関する高い知識や技術を有するインプラント専門医ですが、やみくもにインプラントをお勧めするようなことは致しておりません。インプラント治療をご希望される方に対してはしっかり術前診査をおこない、安全性が認められたうえで治療を進めてまいります。
ブリッジ・入れ歯・インプラントのいずれにもメリットとデメリットがあり、どの治療法が最も適しているのかは個々の患者さんによって異なります。当院では患者さんお一人おひとりのお口の状態をきちんと把握したうえで、患者さんのご要望やご予算などに応じた治療法をご提案してきます。